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2025-12-13 19:54:00

水墨画から学ぶ 禅と共生の心

 

 

枡野俊明先生の講演を聞きました。

 

枡野先生は、数々の著書でベストセラーを獲得する作家であり、禅寺の住職、そして日本を代表する庭園デザイナーでもある。

 講演のテーマは『共生』。

先生は身近な植物の話を例に、環境のこと、そして私たちの生き方について語られた。

 

人と自然、人と人、そして自分自身との共生。

どれか一つだけを切り離すことはできず、すべては静かにつながっている そんなメッセージを受け取った。

 

講演の中では折々に禅の教えが語られたが、その禅の精神性は、水墨画と深く通じていると感じた。

それもそのはず、水墨画は禅の思想とともに日本へ伝えられたものである。

  削ぎ落とし、余白を大切にし、抗わず、自然の理 に身を委ねること。 全体の中の一部として在るという意識。

長年、水墨画を通し身体で受け取っていたその精神性が、実はそのまま禅の精神性でもあったのだと、

禅というものを特別に学んできたわけではない私が今回あらためて知り、深く驚いた。

 

いつのまにか単なる表現技法を超え、

最近では生き方そのものになりつつあると感じている程である。

 

……とはいえ、私は決して、そんな達観した人間ではないのだけれど。

 

日々の中では迷いもあれば、感情に振り回される事が多々ある

つい自分の「我」や欲に引っ張られてしまう、

 

形は追わず 表現重視

水墨画は写すための絵ではない

一筆、一筆ポジティブに

 

↑これら 私がよく指導するときによく伝えている言葉です。

 

自分のための我や欲のためではなく、もっと広い視野を持ち、

少し高いところから全体を見渡すような心でいたいと思う。

 

 

 

 

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